2026年7月31日、セブン-イレブンとPayPay・ソフトバンク・LINEヤフー・三井住友カードの大型提携が発表されました。「7iDがPayPay IDに統合される」「セブンマイルの代わりにPayPayポイントとVポイントが入る」というニュースを見て、手元のマイルやnanacoをどうすればいいか気になっている人も多いはずです。
この記事では、公式の発表資料をもとに、2026年10月8日時点で決まっていることとまだ決まっていないことを分けて整理します。そのうえで、手元のセブンマイルの扱いと、今やること・やらなくていいことをまとめました。
まず結論:今は大きく動かなくていい
今回の発表は「こういう方向で進める」という方針の表明です。7iDの統合も、新しいストアポイントの導入も、開始時期・付与率・条件はすべて未発表です。発表資料にも、準備が整い次第、段階的に移行していくという趣旨しか書かれていません。
いちばん損をしやすいのは、制度が変わることそのものではなく、期限切れでマイルを失うことと、「ID統合の手続き」をかたる詐欺にひっかかることの2つです。
7月31日に決まったこと
発表したのは、セブン&アイ・ホールディングスとセブン-イレブン・ジャパン、ソフトバンク、PayPay、LINEヤフー、三井住友カードの6社です。セブン&アイはソフトバンク・PayPay・三井住友カードの3社から1,000億円ずつ、合計3,000億円の出資を受け入れます。ポイ活に関係するのは、発表資料で「短期的な取り組み」とされた次の4つです。
発表資料そのものはセブンマイルの今後について直接は書いていません。ただ、報道各社は、新しいストアポイントはセブンマイルに代わるものと伝えています。セブン-イレブン店舗と宅配サービスの7NOWで付くポイントが、マイルからPayPayポイント・Vポイントに置き換わる流れと見てよさそうです。あわせて、PayPayがセブン-イレブンアプリの開発を受託し、アプリにPayPay IDでのログインやストアポイントの機能を載せることも報じられています。
検討中の施策の例として、発表資料には次のようなものが挙がっています。
- PayPayポイント100ptを150円相当の商品券と交換する
- LYPプレミアム会員のポイント付与率を優遇する
- 特定の商品をお得に買えるクーポンを配る
ただし資料には、これらは現時点で検討している一例で、時期・条件・内容は未定と明記されています。「100ptが150円になる」と決まったわけではない点に注意してください。
まだ決まっていないこと
気になるところほど、まだ何も発表されていません。2026年10月8日時点で未定の項目を並べると、次のとおりです。
| 項目 | 現状 |
|---|---|
| 7iD統合の時期・手続き | 未発表 |
| セブンマイルの付与終了日 | 未発表 |
| 貯まっているマイルの移行・交換の扱い | 未発表 |
| 新しいストアポイントの付与率 | 未発表 |
| PayPayとVのどちらかを選ぶのか、両方貯まるのか | 未発表 |
| nanaco払い・nanacoポイントとの関係 | 発表資料に言及なし |
| セブン-イレブン以外の7iD利用サービスの扱い | 未発表 |
| LYPプレミアム・ソフトバンク向け優遇の条件 | 検討中(例示のみ) |
とくに読み違えやすいのが付与率です。「セブンでPayPayポイントが今より多く貯まる」とはまだ言えません。今のセブンマイルは税抜200円で1マイル(約0.5%)です。新しいストアポイントがこれより高くなるか低くなるかは、付与率が出るまで判断できません。
PayPay側では、すでにセブン-イレブン限定のキャンペーンが単発で始まっています。2026年9月には、対象商品をPayPayポイントを使って買うと最大30%分が戻るキャンペーンが行われました。こうした期間限定の施策は、制度の本番とは別物として見ておくのが安全です。
手元のセブンマイルはどうする?
セブンマイルは今も通常どおり貯まり、交換もできます。期限は1年ごとにまとめて来て、PayPayの案内ページでは「獲得した日の翌々年2月末日まで」とされています。次の期限は2027年2月末で、2025年3月〜2026年2月に貯めた分が対象です。正確な期限はセブンマイルプログラムのサイトかアプリで確認してください。
今の主な交換先は次の4つです。
| 交換先 | レート・単位 | 注意点 |
|---|---|---|
| PayPayポイント | 100マイル→100pt | PayPayポイントコードで受け取る。数量・期間限定で、在庫切れや受付期間外のことがある。1日と期間内の上限あり |
| Vポイント | 10マイル→10pt | 7iDとV会員番号の連携が必要。2024年の開始時は1日5回・1回990マイルまで |
| nanacoポイント | 50マイル→50pt | nanaco会員番号が必要。nanacoポイントにも別の有効期限がある |
| 商品クーポンなど | 特典ごとに違う | 先着順で人気の特典はすぐなくなる |
条件は変わることがあるので、交換前にセブンマイルプログラムの特典ページで最新の上限を確認してください。
PayPayポイントコードは、2026年10月1日の規約改定で「正規の交付者以外から手に入れたコード」のチャージが禁止されました。セブンマイルの特典は運営から自分で受け取るものなので、自分でチャージする分には問題ないと読めます。ただし、コードを人に売ったり譲ったりするのはやめておきましょう。くわしくはPayPayポイントコードの規約改定の記事で解説しています。
なお、イトーヨーカドーは2026年2月中旬でセブンマイルの付与をすでに終えています。イトーヨーカドーは2025年9月にベインキャピタル傘下の新会社に移っていて、今回の提携とは別の動きです。付与終了後も、貯まっていたマイルは特典と交換できます。
支払い方法は変えるべき?
結論から言うと、付与率が発表されるまでは今のままで大丈夫です。理由は3つあります。
今のセブン-イレブンアプリでは、アプリ内のPayPayで払うと、会員コードを読まなくてもセブンマイルとPayPayポイントが両方貯まります。普段PayPayを使っている人は、この連携だけしておけば十分です。
三井住友カードのタッチ決済など、セブンで高還元のカードを使っている人も、今のところ変える理由はありません。こちらは提携相手の三井住友カード側なので、むしろ優遇が増える可能性がある側です。PayPayとVポイントの交換は向きによって損をするので、どちらに寄せるかはPayPayポイントとVポイントの交換の記事も参考にしてください。
得しそうな人・注意したい人
制度の中身が出ていないので、ここからは発表内容から見た見通しです。確定ではありません。
PayPayを使っていない人にとっては、ID統合のタイミングでPayPayアカウントを作るかどうかの判断が必要になるかもしれません。nanacoについては発表資料に一言も出てこないので、nanacoがすぐ使えなくなるような話ではありません。セブンカード・プラスやnanacoクレジットカードを持っている人は、nanacoクレジットカードへの乗り換え判断の記事もあわせてどうぞ。
ID統合の案内をかたる詐欺に注意
大きな制度変更のときは、それを口実にした詐欺が増えます。「7iDの統合手続きが必要です」「マイルが失効します」といったSMSやメールのリンクは開かないのが基本です。PayPayでは2026年に、SMSのリンクからアプリを開かせて数タップで送金させる詐欺が広がりました。自分で操作した送金は補償されないので、手口を知っておくだけでも防げます。
・7iDとPayPayのパスワードを使い回していないか見直す
・PayPayの二段階認証や、7iDの二要素認証の設定を確認する
・7iDに登録したメールアドレスと電話番号が、今使っているものか確かめる
ポイントサービスの運営会社がうたう「補填」「手続き」をかたる連絡は、最近の不正アクセス事件でも出回っています。疑わしい連絡の見分け方は、infoQ不正アクセスの記事の対応表が参考になります。
よくある質問
まとめ:決まっているのは方針だけ
セブン-イレブン×PayPayの提携で、7iDはPayPay IDに統合され、セブンの買い物で貯まるポイントはPayPayポイントとVポイントになる方向です。ただ、時期・付与率・マイルの移行方法は、2026年10月8日時点ですべて未発表です。

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