2026年9月1日、ドコモが「ドコモポイ活プラン」「dカード PLATINUM」「dカード(一般)」にまたがる改定を発表しました。範囲が広く、適用時期もバラバラなので「結局いつ、自分は何が減るのか」が見えにくくなっています。
いちばん目を引くのは一般dカードの通常決済1.0%→0.5%への半減ですが、実際の損失額が大きいのはポイ活プラン契約者です。そして1.0%相当を維持する道は残されています。
この記事では公式リリースの内容を時系列に並べ直したうえで、影響額の試算、1%を守るルート、年会費返金の対象者、そして見落とされがちな「空白期間」まで整理します。
改定の全体像:4つの変更が段階的に来る
今回発表されたのは、独立した4つの改定です。
通常決済が100円1pt→200円1ptへ。2027年1月ご利用分から。
前年度に1度も利用がないと1,650円。2027年1月からの利用実績で判定。
料金に対するポイント計算の対象額から、特典で得たポイント分が差し引かれる。2026年12月ご利用分から。
最大進呈率の期間が12か月→2か月へ短縮。ドコモ光・でんきGreenの進呈率も引き下げ。
対象外なのはdカード GOLD U・dカード GOLD・dカード PLATINUM の通常決済です。①②は一般dカードだけの話なので、GOLD以上を持っている人は③④だけを見れば足ります。
いつ、何が変わるのか
適用時期が5段階に分かれています。ここが今回いちばん混乱しやすいところです。
| 時期 | 対象 | 変わること |
|---|---|---|
| 2026年10月ご利用分 | PLATINUM | ドコモでんきGreenの進呈率を変更 |
| 2026年12月ご利用分 | ポイ活プラン/PLATINUM | 計算式の変更、ドコモ光・ケータイ・dカード積立の優遇期間短縮 |
| 2026年12月31日 | PLATINUM/GOLD | 年会費返金のエントリー期限 |
| 2027年1月ご利用分 | 一般dカード | 通常決済が200円1ptへ。年会費の利用判定も開始 |
| 2027年5月ご利用分 | 一般dカード | スマホのタッチ決済が200円2ptへ(対象カード限定) |
年会費の実際の請求は2028年2月引き落とし分からです。2027年中に1度でも使えば請求は発生しないので、慌てて解約する話ではありません。
一般dカード:0.5%化と条件つき年会費
通常決済の進呈率が、利用金額100円(税込)ごとに1ポイントから200円ごとに1ポイントへ変わります。年間の決済額別に見ると、こうなります。
| 年間決済額 | 改定前(1.0%) | 改定後(0.5%) | 差 |
|---|---|---|---|
| 30万円 | 3,000pt | 1,500pt | −1,500pt |
| 60万円 | 6,000pt | 3,000pt | −3,000pt |
| 100万円 | 10,000pt | 5,000pt | −5,000pt |
年会費のほうは、初年度無料・2年目以降も無料が原則で、前年度に1度も利用がなかった場合のみ1,650円(税込)が発生します。ここでいう利用にはショッピングだけでなくドコモ利用料金・ETC・キャッシングなども含まれます。ただし金利やリボ手数料、カード年会費・ETC年会費などは判定対象外。売上情報の到着日で判定される点にも注意が必要で、通販は発送後に売上が送られるため、年末ぎりぎりの決済は翌年扱いになる可能性があります。
見落とされがちな「2027年1〜4月」の空白期間
ここが今回いちばん重要な論点です。0.5%化とタッチ決済の優遇は、適用開始が4か月ずれています。
従来どおり。タッチ決済もd払いも気にせず使える時期。
通常決済は下がる一方、タッチ決済の2pt還元はまだ始まっていない空白期間。
200円2pt。ただしカード番号が対象のものに限られる。
💡 この4か月をどう埋めるか
d払い(支払い方法をdカードに設定)は改定後も200円2ptが維持されると明記されています。つまり2027年1〜4月は、タッチ決済ではなくd払い経由が有利です。d払いが使える店ではd払い、使えない店では0.5%と割り切る、という使い分けになります。
1.0%相当を守る3つのルート
「dカードが全部0.5%になる」というのは正確ではありません。公式リリースには維持される道が3つ書かれています。
200円2pt。内訳はd払い基本1pt+dカード支払い特典1pt。2027年1月以降も維持。
200円2pt。2027年5月ご利用分から、対象カード限定。
2026年9月1日開始。連携等の条件達成でタッチ決済・d払いの進呈率が上乗せ。
ただし①には質の問題があります。dカード支払い特典の1pt分は期間・用途限定ポイントなので、2ptのうち半分は使い道と期限に制約がつきます。「1.0%維持」と書かれていても、通常ポイント換算での実質は0.5%+制限つき0.5%。ここを同じものとして扱わないほうが判断を誤りません。
②は対象カードがクレジットカード番号「4363」「5344」「5365」から始まるdカードに限られます。手元のカード番号が違うなら切替が必要で、しかも切替の場合は切替2年目以降からの適用です。2027年5月に間に合わせたいなら、逆算して動く必要があります。
1%を守れない場合の乗り換え先
解約すると「dカードお支払割」が消え、GOLD以上なら年6,600円の負担増になります。解約せずショッピングだけ移す方法は乗り換え先クレカ 完全ガイドにまとめました。
ドコモポイ活プラン:12月から計算式が変わる
金額のインパクトがいちばん大きいのはここです。対象は「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「eximo ポイ活」「ahamo ポイ活」。
改定前は各種割引後の利用料金に対してポイントが進呈されていましたが、2026年12月ご利用分からはポイ活特典の対象決済で得た進呈分を差し引いた金額が計算対象になります。進呈率そのものは変わりません。
公式リリースの別紙にある例(ポイ活MAX・月額10,680円税抜・割引3,000円・特典3,500pt進呈)で計算対象額を並べると、こうなります。
| 項目 | 〜2026年11月 | 2026年12月〜 |
|---|---|---|
| 計算対象額 | 7,680円 | 4,180円 |
| PLATINUM(20%)の進呈 | 1,400pt | 800pt |
| GOLD(10%)の進呈 | 700pt | 400pt |
計算対象額は公式の数値、進呈ポイントは「1,000円ごとに進呈率を乗じる」という公式の記載から当サイトが試算したものです。この例だとPLATINUMで月600pt、年間7,200pt相当の目減り。GOLDでも年3,600pt相当が消えます。特典をたくさん取っている人ほど差し引かれる額が増える構造なので、ポイ活を頑張っている人ほど痛いという逆進性があります。
ポイ活プランの詳細はこちら
控除額は「ポイント充当額」と「対象決済の特典ポイント」の多いほうだけ。券種別のシミュレーションと損益分岐点の移動はポイ活プラン改悪 完全ガイドで詳しく解説しています。
dカード PLATINUM:最大還元は12か月→2か月
入会直後の優遇期間が大幅に縮みます。入会初年度(入会月から12か月後まで)が一律で最大進呈率だったところ、入会月から2か月後までに短縮されます。
進呈率そのものも一部下がります。
| 対象 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| ドコモ光(優遇期間中/月20万円以上) | 20% | 12% |
| でんきGreen 地域1(同上) | 12% | 8% |
| でんきGreen 地域2(同上) | 20% | 12% |
| ケータイ | 20% | 20%(据え置き) |
月10万円未満の区分は据え置きなので、影響を受けるのは月10万円以上を決済している層です。地域1は北海道・東北・東京・北陸・中国・四国の各電力エリア、地域2は中部・関西・九州の各電力エリア。dカード積立は進呈率自体は変わらず、最大進呈率となる期間だけが短縮されます(2026年12月ご決済分から)。
年会費返金を受けられる人と手続き
今回の改定にあわせて、年会費返金の受付が始まっています。エントリー期限は2026年12月31日です。
2026年9月30日までに本会員として入会した人。
同日までに入会し、対象のドコモポイ活プランを契約しているGOLD本会員。
返金は解約またはダウングレードが前提で、解約した翌月から次回年会費請求月までの残月数に応じた月割りという設計です。つまり「持ち続けながら返金だけ受ける」ことはできません。年会費を払い続けて優遇を取るか、降りて残り月数分を回収するかの二択になります。手続き方法と条件の詳細はドコモの返金案内ページで必ず確認してください。
判断する前に押さえたい注意点
同じ条件で入り直せる保証はありません。年会費請求は2028年2月からなので、判断を急ぐ理由はほぼ無い。
d払い経由の2ptのうち1ptは期間・用途限定。通常ポイントと同じ価値では計算しないこと。
GOLD等からのダウングレードや新カードへの切替は、タッチ決済優遇が切替2年目以降の適用。
公式リリースにも改定日時が変更となる場合がある旨の注記があります。直前に再確認を。
なお公共料金・税金など一部の利用先は、今回の改定前から200円1pt進呈でした。そこは今回新たに下がったわけではありません。
解約すべき人・持ち続けるべき人
ドコモ回線を使い、d払いを日常的に使っている人。年1回でも決済すれば年会費は無料のままで、d払い経由なら実質1%相当が残ります。
ドコモ回線を持たず、d払いも使わず、一般dカードを「1%の汎用カード」として使っていた人。0.5%は汎用カードとして競争力を失います。
ケータイ料金の20%進呈が据え置かれるため、ドコモ料金が高い世帯は改定後も年会費を上回る可能性があります。
入会直後の優遇目当てでPLATINUMに入った人。12か月前提が2か月になるため、前提が崩れています。期限は12月31日。
よくある質問
Qdカード GOLDの通常決済も0.5%になりますか?
Aなりません。今回の還元率・年会費改定は、GOLD U・GOLD・PLATINUMを除く一般dカードが対象です。
Q年会費1,650円はいつ請求されますか?
A2027年1月以降の利用有無で判定され、最初の請求は2028年2月引き落とし分から。2027年中に1度でも利用すれば無料です。
Qタッチ決済ならずっと1%のままですか?
A優遇の開始は2027年5月ご利用分からで、対象カード番号も限定です。1〜4月は通常どおり200円1ptになります。
Qポイ活プランは解約したほうがいいですか?
A減るのは料金に対する進呈分で、対象決済の特典自体は残ります。月額料金と実際の進呈ポイントを並べて、自分の利用額で計算してから判断してください。
Q年会費返金は持ったままでも受けられますか?
A解約またはダウングレードが条件で、残月数に応じた月割り返金です。カードを維持したままの返金はできません。
まとめ:慌てて解約する前に、自分の使い方で計算する
- 一般dカードの通常決済は2027年1月ご利用分から200円1pt(0.5%)へ
- 年会費は前年度に1度も利用がない場合のみ1,650円。最初の請求は2028年2月
- 2027年1〜4月はタッチ決済も0.5%。この期間はd払い経由が有利
- 金額の実害が最も大きいのはポイ活プラン契約者(2026年12月ご利用分から計算式変更)
- PLATINUMの入会直後優遇は12か月→2か月。年会費返金のエントリー期限は2026年12月31日
- 改定日は変更される可能性があるため、実行前に公式の最新案内を確認する
今回の改定に共通しているのは、「カードを持っているだけ」では戻りが減り、決済手段と金融サービスの連携まで揃えた人に配分が寄る構造です。損得は使い方で反転するので、平均的な損失額ではなく、自分の年間決済額と決済手段で計算してから動きましょう。

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