2026年9月1日、NTTドコモが「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「eximo ポイ活」「ahamo ポイ活」のdポイント進呈条件を改定すると発表しました。適用は2026年12月ご利用分(2027年1月ご請求分)からです。
同じ日に発表されたdカード本体の還元率0.5%化ほど話題にはなっていませんが、ポイ活プランを契約している人にとっては、こちらのほうが毎月の収支に直結します。しかも「誰がどれだけ減るのか」がカードの券種と決済額で大きく変わるため、ニュース記事の見出しだけでは自分の被害額が読めません。
この記事では、ドコモ公式が公開した計算式と進呈例をもとに、券種別・決済額別の減少ポイントを実数で試算します。そのうえで、影響がほぼゼロの人、損益分岐点の移動、そして今回の改定で唯一トクになる「ポイント充当」の話まで整理します。
※ dカード本体(通常決済0.5%化・年会費の条件つき有料化)とdカード PLATINUMの改定については、dカード改悪 完全ガイドで全体像をまとめています。本記事はそのうち「ポイ活プラン」部分の深掘りです。
「還元率は変わらない」って公式が書いてるから安心……と思った人、ちょっと待って。変わるのは計算の対象になる金額のほうなんだ。ここを読み違えると、12月の請求で「あれ?」ってなるよ。
2026年12月、ポイ活プランの「計算式」が変わる
今回の改定は、料金プランそのものの値上げでも、還元率の引き下げでもありません。ドコモも「ポイント種別や進呈率などの改定はございません」と明記しています。
変わるのは、ご利用料金に応じてもらえるdポイントを計算するときの「対象額」です。
改定前(2026年11月ご利用分まで)
各種割引後のご利用料金 に対して dポイント進呈
改定後(2026年12月ご利用分から)
各種割引後のご利用料金 −「対象決済に対する特典」で進呈されたポイント に対してdポイント進呈
ポイ活プランは「対象決済(dカード払い・d払い)でもらえる特典ポイント」と「毎月の利用料金に対してもらえるポイント」の2本立てでした。今回、前者でもらった分が後者の計算対象から差し引かれます。報道で「決済と利用料金還元ポイントの全額“両取り”ができなくなる」と表現されているのは、この二重取りの縮小を指しています。
対象になる4プラン
| プラン | 対象決済特典の上限 | 改定の適用 |
|---|---|---|
| ドコモ ポイ活 MAX | 月5,000pt | 2026年12月ご利用分から |
| ドコモ ポイ活 20 | 月2,500pt | 同上 |
| eximo ポイ活 | 各プラン規定 | 同上 |
| ahamo ポイ活 | 月4,000pt | 同上 |
ドコモは「現在ご利用中のお客さま、及び新規お申込みのお客さまともに対象」としています。既存契約者も自動的に新ルールへ移行するので、何もしなければ静かに減ります。
「両取り不可」の中身:新しい計算式を分解する
ドコモ公式が別紙で示した進呈例が、いちばん分かりやすい入口です。ドコモ ポイ活 MAXで、各種割引をフルに適用し、対象決済の特典を3,500ポイント受け取ったケースです。
| 項目 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| ①月額料金 | 10,680円(税抜) | 同左 |
| ②割引額 | 3,000円(税抜) | 同左 |
| ③対象決済の特典で進呈されたポイント | 3,500pt | 同左 |
| ④ポイント進呈の計算対象額 | 7,680円【①−②】 | 4,180円【①−②−③】 |
| ⑤進呈率(PLATINUM) | ④の1,000円ごと×20% | 同左 |
計算対象額が7,680円から4,180円へ、3,500円ぶん縮みました。1,000円未満は切り捨てなので、進呈ポイントは次のように動きます。
- dカード PLATINUM(20%枠):1,400pt → 800pt
- dカード GOLD(10%):700pt → 400pt
進呈率そのものは1ポイントも下がっていないのに、もらえるポイントは4割減っている。これが今回の改定の正体です。
ポイントを稼げば稼ぐほど③が大きくなって、④が削られる。つまりポイ活を頑張った人ほど削られ幅が大きい設計になってる。ここが今回いちばん性格の悪いところ。
あなたはどのパターン?公式が示した3分類
ニュース記事の多くは「割引後の金額から特典ポイント分を引く」とだけ書いていますが、ドコモの専用ページはもう一段細かく、ケータイ料金へのポイント充当の有無で3パターンに分けています。ここを読むと、改定の本質が見えてきます。
パターン1
料金にポイントを充当していない
控除ゼロ → 特典ポイント分を控除へ。まるごと改悪。
パターン2
充当額 < 特典ポイント
控除が充当額から特典ポイント分へ拡大。差額ぶん改悪。
パターン3
充当額 > 特典ポイント
従来どおり充当額を控除。実質的な変更なし。
3つを1行にまとめると、こうなります。
改定後の控除額 =「ポイント充当額」と「対象決済の特典ポイント」の 多いほう
両方が足し算で引かれるわけではありません。ここを誤解すると被害額を二重に見積もってしまいます。逆に言えば、もともと毎月まとまったdポイントをケータイ料金に充当していた人(パターン3)は、今回の改定で失うものが何もありません。
いくら減るのか:券種別・決済額別シミュレーション
ここからが本題です。ドコモ ポイ活 MAX、各種割引フル適用(割引後7,680円・税抜)、ケータイ料金へのポイント充当なし、という条件で試算します。
対象決済の特典進呈率は、dカード PLATINUMが10.0%、dカード GOLD/GOLD Uが5.0%、それ以外が3.0%。ご利用料金に対する進呈率は、PLATINUMが毎月のショッピング利用額に応じて10〜20%、GOLD/GOLD Uが10%、一般dカードが1%です。
| 券種・条件 | 対象決済額 | 特典pt | 料金還元(前) | 料金還元(後) | 月の差 | 年の差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PLATINUM(20%枠)・上限まで | 5万円 | 5,000 | 1,400pt | 400pt | −1,000pt | −12,000pt |
| PLATINUM(20%枠)・公式例 | 3.5万円 | 3,500 | 1,400pt | 800pt | −600pt | −7,200pt |
| PLATINUM(10%枠)・上限まで | 5万円 | 5,000 | 700pt | 200pt | −500pt | −6,000pt |
| GOLD・上限まで | 10万円 | 5,000 | 700pt | 200pt | −500pt | −6,000pt |
| GOLD・標準的な使い方 | 5万円 | 2,500 | 700pt | 500pt | −200pt | −2,400pt |
| GOLD・ライト層 | 3万円 | 1,500 | 700pt | 600pt | −100pt | −1,200pt |
| 一般dカード | 5万円 | 1,500 | 70pt | 60pt | −10pt | −120pt |
最大の被害を受けるのは、dカード PLATINUMで毎月20万円以上ショッピングし、ポイ活特典も上限まで取り切っている層。年間12,000ポイント、金額にして1万2千円相当が消えます。
一方、同じPLATINUMでも毎月のショッピングが10万円未満なら、ご利用料金への進呈率が10%枠になるため、減少は年6,000ポイントに収まります。PLATINUM=一律に大打撃、という単純な話ではありません。
※ 進呈率の枠は「ポイントが付与される前々月16日〜前月15日のショッピングご利用金額(税込)」で判定されます。対象決済5万円だけを使っている人は10万円未満の枠に入るため、20%枠の試算はあくまで上限ケースです。
影響が「ほぼゼロ」の人もいる
騒がれ方のわりに、実は今回の改定の影響をほとんど受けない層がはっきり存在します。ニュースの見出しだけを見て慌てて解約する前に、自分が該当しないか確認してください。
① 一般dカードで払っている人
ご利用料金への進呈率が1%しかないため、削られる金額は年120pt程度。誤差の範囲です。
② 毎月まとまったポイントを充当している人
充当額が特典ポイントを上回っていれば(パターン3)、控除額は従来どおり。変化なしです。
③ 対象決済が月1〜2万円の人
特典ポイントが小さいぶん控除も小さく、GOLDで年1,200pt前後。ただし別の問題があります(次章)。
④ 他社クレカ・口座振替の人
ご利用料金への進呈対象外なので改定の影響はゼロ。ただしそもそもポイ活プランの旨味も薄い状態です。
つまり今回の改定は、dカード GOLD/GOLD U/PLATINUMでドコモ料金を支払い、かつポイ活特典をしっかり取っている人に被害が集中する設計です。ポイ活の中〜上級者を狙い撃ちにした改定、と言い換えてもいいでしょう。
損益分岐点はどこへ動いたか
より重要なのは「そもそもポイ活プランを続ける意味があるか」です。ドコモ ポイ活 MAX(11,748円)と、ポイ活特典のないドコモ MAX(8,448円)の差額は月3,300円。この3,300円を特典ポイントで回収できるかが判断軸になります。
同じ割引条件で比べると、損益分岐点は次のように動きます。
| 券種 | 改定前の分岐点 | 改定後の分岐点 |
|---|---|---|
| dカード PLATINUM(10%枠) | 対象決済 月30,000円 | 対象決済 月33,000円 |
| dカード GOLD/GOLD U | 対象決済 月60,000円 | 対象決済 月66,000円 |
分岐点そのものは1割ほどの上昇で、劇的な悪化には見えません。ただし注意したいのは、この分岐点はカードの年会費を含んでいないことです。dカード GOLDの11,000円、PLATINUMの29,700円を月割りで乗せると、必要な決済額はさらに上がります。
💡 判断のものさし
GOLDで対象決済が月6万円に届かない人、PLATINUMで月3.3万円に届かない人は、12月以降ポイ活プランを続けるほど損が積み上がります。ドコモ MAXへのプラン変更を検討する水準です。
なお、2026年4月30日をもって「『ドコモポイ活』ポイント還元キャンペーン」(還元率の増額)は終了しています。キャンペーン期間中の還元率で損得を記憶したままの人は、その時点で計算をやり直す必要があります。
数少ない朗報:ポイント充当の「損」が消える
ここまで悪い話が続きましたが、パターン3の仕組みから導かれる、前向きな変化がひとつあります。
改定前は、ケータイ料金にdポイントを充当すると、その分だけ計算対象額が減り、もらえるポイントも減っていました。充当すればするほど還元が痩せる——ポイ活勢が充当を避けてきた理由です。
ところが改定後は、控除額が「充当額と特典ポイントの多いほう」になります。すると、こうなります。
| 状況(PLATINUM 20%枠・特典3,500pt) | 控除額 | 料金還元 |
|---|---|---|
| 改定前・充当なし | 0 | 1,400pt |
| 改定前・3,500pt充当 | 3,500 | 800pt(600pt損) |
| 改定後・充当なし | 3,500 | 800pt |
| 改定後・3,500pt充当 | 3,500 | 800pt(損失なし) |
特典ポイント分はどうせ控除されてしまうのだから、その金額までの充当は実質タダになるわけです。改定前は600pt払って3,500円ぶん安くしていた行為が、改定後はノーコストになります。
貯まったdポイントの使い道に困っている人、特に有効期限が近いポイントを抱えている人にとっては、毎月の携帯料金が有力な出口になります。
特典ポイントは、特典ポイント自身で消化できる
ポイ活特典は期間・用途限定で有効期限93日。使い道に困りやすいポイントですが、これをそのままケータイ料金に充当できます。しかも改定後は特典ポイント分までの充当にコストがかからない。出口の設計としては、これがいちばん確実です。
※ 2024年1月10日から、dポイント(期間・用途限定)もケータイ料金・ドコモ光・ドコモでんきの支払いに充当できるようになりました。ポイ活特典で進呈されるのは期間・用途限定ポイント(有効期限93日)ですが、そのまま料金充当に回せます。なお充当は有効期限が近いポイントから自動的に使われ、種類を選ぶことはできません。
11月末までにやるべき4つのこと
12月ご利用分から新ルールが動き出します。11月中に済ませておきたい確認と準備を並べます。
1. 自分の特典ポイント数を把握する
「対象決済に関する特典」は毎月25日ごろ進呈され、dポイントクラブアプリの「ポイント獲得・利用履歴画面」で確認できます。この数字がそのまま12月からの控除額です。
2. 損益分岐点と照らし合わせる
GOLDで月6万円、PLATINUM(10%枠)で月3.3万円。対象決済がここに届いていないなら、ドコモ MAXや他プランへの変更を具体的に検討します。
3. 年会費返金のエントリー期限を確認
dカード PLATINUM契約者、またはdカード GOLDかつポイ活プラン契約者は、年会費返金の申込みができます。エントリー期限は2026年12月31日です。
4. 料金充当の設定を決めておく
特典ポイントはケータイ料金に充当できます。ただし自動充当は固定ポイント数の指定なので、決済額が変動する人は特典を超える月が出ます。超えた分はその月だけ料金還元が余計に減るため、毎月手動で特典ポイント数に合わせるほうが確実です。
💡 慌てて解約しないこと
SNSでは「解約祭り」という言葉も飛び交っていますが、分岐点を超えて決済している人にとってポイ活プランは改定後もプラスのままです。自分の数字を出してから判断してください。
特典ポイントの出口も同時に見直す
ポイ活プランの特典ポイントは、dポイント(期間・用途限定)で進呈され、進呈日から93日間が有効期限です。しかも売上データの反映が遅れた分は、その遅れた日数だけ期限が短くなります。
毎月5,000ポイント受け取っても、使い切れなければ数字の上だけの還元です。ポイ活プランを続ける判断をするなら、出口の設計はセットで考える必要があります。
- 毎月のケータイ料金への充当(前章のとおり、改定後はコストが消える)
- d払いでの日常決済
- ウエル活(毎月20日)での消化。ただしウエル活は2026年11月20日から1日の利用上限が5,000ポイントに縮小するため、まとめ買いでの一括消化はできなくなります
ポイントを「貯める」設計と「出す」設計はセットです。この考え方はポイントの出口リスク 完全ガイドで詳しく整理しています。
2026年は、ウエル活の上限縮小と今回のポイ活プラン改定が11月・12月に連続で来る。dポイント経済圏で回してた人は、出口の再設計を先にやったほうがいいよ。
よくある質問
Q還元率は下がらないと書いてあるのに、なぜポイントが減るの?
A下がるのは還元率ではなく、還元率を掛ける「対象額」です。対象額から特典ポイント分が差し引かれるため、率は同じでも結果が減ります。
Qポイント充当と特典ポイント、両方引かれるの?
Aいいえ。引かれるのは多いほうだけです。足し算ではありません。
Q25日にもらった特典ポイントと、計算に使われたポイント数が違います
A締め日が違うためです。料金への進呈は翌月3日ごろまでに届いたデータ、特典の進呈は翌月24日時点のデータで計算されます。ドコモは、この差分について後日の調整は行わないとしています。
Qいま契約中でも対象になりますか?
Aなります。ドコモは既存契約者・新規申込者ともに対象と明記しています。
Qdカード本体の0.5%化とは別の話?
A同じ2026年9月1日の発表ですが、適用時期も対象も別です。通常決済の0.5%化は2027年1月ご利用分から。全体像はdカード改悪 完全ガイドを参照してください。
まとめ
ドコモ ポイ活プランの改定は、還元率を触らずに計算対象額を削るという、外から見えにくい形の改悪でした。要点を整理します。
- 2026年12月ご利用分から、ご利用料金に対するポイントの計算対象額から「対象決済の特典ポイント」が差し引かれる
- 控除額は「ポイント充当額」と「特典ポイント」の多いほう。両方が引かれるわけではない
- 被害はdカード GOLD/GOLD U/PLATINUM利用者に集中。最大で年12,000pt、一般dカードなら年120pt程度で誤差
- 損益分岐点はGOLDで月6万円→6.6万円、PLATINUM(10%枠)で月3万円→3.3万円に上昇
- 特典ポイント分までのケータイ料金への充当は、改定後は実質ノーコストになる
- 特典ポイントは期間・用途限定・有効期限93日。出口の設計を先に決めておく
「ポイ活プランをやめるべきか」の答えは、自分の対象決済額が分岐点を超えているかどうかに尽きます。SNSの空気ではなく、dポイントクラブアプリに出ている実数で判断してください。
dカード本体の改定とあわせた全体像はdカード改悪 完全ガイド、dポイント経済圏全体の2026年の動きはdポイント改悪 完全ガイドにまとめています。
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※ 本記事は2026年9月15日時点の公表情報にもとづいています。改定日時は変更となる場合があります。最新の内容はNTTドコモの公式お知らせをご確認ください。

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