マネックス証券でクレカ積立をしている人にとって、2026年の秋は「何もしないと還元が消える」季節です。マネックスカードは10月買付分から、積立以外の買い物が少ないと還元率が0%になりました。逃げ先の定番だったdカード PLATINUMも、12月決済分から「無条件で最大還元」の期間が大きく縮みます。
この記事では、マネックス証券とNTTドコモの公式発表をもとに、カードごとの損得と、11月・12月買付に向けて今やることを日付順に整理します。
・dカード PLATINUMの最大還元期間が「12か月→2か月」になる影響
・マネックスカード/dカード/JCBカードの3択比較と、タイプ別の選び方
・積立を1か月飛ばさないためのカード切り替え手順と締切日
クレカ積立2026年秋の改定は何が変わった?
今回の改定は、ひとことで言えば「積立だけしている人を優遇しない」方向への一斉転換です。変更点は4つに整理できます。
マネックス証券は、マネックスカード以外のクレジットカードによる積立還元率については変更予定がないと明記しています。つまり今回の秋改定で積立の損得が動くのは、マネックスカードとdカード PLATINUMの2枚です。
マネックスカードは10月買付分から「買い物が条件」に
マネックス証券の公式ページに載っている、2026年10月買付分(11月ポイント還元分)からの還元率表です。縦が毎月の積立額、横が積立以外のカードショッピング利用額です。
| 積立額 | 買い物5万円以上 | 1万〜5万円未満 | 1万円未満 |
|---|---|---|---|
| 5万円以下の部分 | 1.10% | 0.55% | 0% |
| 5万円超〜7万円以下の部分 | 0.60% | 0.30% | |
| 7万円超〜10万円以下の部分 | 0.20% | 0.10% |
ショッピング自体の還元率1.0%は従来どおりです。変わったのは積立分だけで、買い物が月5万円に届かない限り、積立の還元は半分かゼロになります。
年間でいくら減るのか
公式の計算式に当てはめると、積立額ごとの年間ポイントはこうなります。
| 毎月の積立額 | 買い物5万円以上 | 1万〜5万円未満 | 1万円未満 |
|---|---|---|---|
| 5万円 | 年6,600pt | 年3,300pt | 0pt |
| 10万円 | 年8,760pt | 年4,380pt | 0pt |
積立専用のサブカードとして使っていた人は、月5万円の積立でも年6,600pt相当がまるごと消えます。
買い物を寄せる価値はあるか
ここで考えたいのが「メインカードの買い物をマネックスカードに寄せるコスト」です。寄せた分はメインカードのポイントが減りますが、マネックスカードでも1.0%はつくので、失うのは還元率の差だけです。
| 例:メインカード1.2%・積立5万円 | 寄せるコスト(月) | 積立の増分(月) | 差し引き |
|---|---|---|---|
| 1万円寄せる(0%→0.55%) | −20pt | +275pt | +255pt |
| 5万円寄せる(0%→1.1%) | −100pt | +550pt | +450pt |
数字の上では、寄せたほうが得です。特に1万円のラインは、通信費など毎月ほぼ定額の支払いを1本移すだけで越えられることが多いでしょう。ただしメインカード側で年間利用額の特典やステータス条件を狙っている人は、そちらが崩れないかも一緒に確認してください。
判定は「利用月」ではなく「請求月」という落とし穴
今回の改定で一番つまずきやすいのが、買い物額をいつの分で数えるかです。マネックス証券の案内では、集計対象は積立の買付月のご請求金額とされています。
つまり「今月たくさん買い物したから今月の積立は大丈夫」とはなりません。買付月に請求される分が判定材料なので、カードの締め日によっては、おおむね前月あたりの利用が効いてくる計算です。ほかにも、公式には次の注意書きがあります。
対象外になる利用の細かい範囲は、カード発行元のアプラスのFAQで案内されています。電子マネーへのチャージなど「ポイントがつかない支払い」で条件を満たそうとしている人は、事前に必ず確認しておきましょう。
dカード PLATINUMは12月決済分から最大還元が2か月に
マネックスカードの改悪を受けて、dカード PLATINUMの「初年度は無条件で3.1%」に乗り換えた人も多いはずです。ところが2026年9月1日のドコモの発表で、この前提が崩れました。
ドコモの告知によると、dカード積立の進呈率そのものは変わりませんが、ショッピング額に関係なく最大進呈率になる期間が改定されます。
| 期間 | 改定前 | 改定後(2026年12月決済分〜) |
|---|---|---|
| 無条件で最大3.1% | 入会月から12か月後まで | 入会月から2か月後まで |
| ショッピング額で判定 | 13か月後以降 | 3か月後以降 |
判定期間に入ったあとのNISA口座での還元率は、月間ショッピング10万円未満で1.1%、10万〜20万円未満で2.1%、20万円以上で3.1%です。ドコモの例では、2027年1月に入会した場合は2月・3月の進呈分までが一律の還元で、4月進呈分から利用額に応じた還元率に切り替わります。
見落としやすいのが、この改定はすでに契約している人も対象だという点です。2026年のうちに入会して「あと半年は無条件」と思っていた人も、入会から3か月以上たっていれば、12月決済分からショッピング額で判定されます。
年会費29,700円を積立だけで回収できるか
NISA口座で毎月10万円を積み立てた場合、積立ポイントだけで年会費を回収できるかを試算するとこうなります。
| 月間ショッピング | 積立還元(年) | 年会費との差 |
|---|---|---|
| 20万円以上(3.1%) | 37,200pt | +7,500 |
| 10万〜20万円未満(2.1%) | 25,200pt | −4,500 |
| 10万円未満(1.1%) | 13,200pt | −16,500 |
積立だけで見るなら、毎月20万円の買い物が続かない限り赤字です。ケータイ料金の還元など他の特典を合わせて判断する必要があり、そちらの改定は別記事で詳しく整理しています(dカード改悪2026の全体像)。なおドコモは今回の改定に伴い、PLATINUM契約者などを対象に年会費の返金を受け付けており、エントリー期限は2026年12月31日です。返金の条件は公式の返金案内ページで確認してください。
マネックスカード・dカード・JCBカードの3択を比べる
マネックス証券で使えるクレカ積立のカードは、マネックスカード、dカード(4券種)、JCBカード(オリジナルシリーズ)の3系統です。JCBは2026年3月26日から加わった選択肢です。月5万円をNISA口座で積み立てる前提で並べると、次のとおりです。
| カード | 積立5万円の還元率 | 買い物の条件 | 年会費 |
|---|---|---|---|
| マネックスカード | 1.1%/0.55%/0% | 月5万円以上で満額 | 永年無料(10/27〜) |
| dカード(一般) | 1.1% | なし | 無料(2027年から未利用で1,650円) |
| dカード GOLD/GOLD U | 1.1%(NISAは10万円まで一律) | なし | 有料 |
| dカード PLATINUM | 1.1%〜3.1% | 月20万円以上で3.1% | 29,700円 |
| JCBゴールドなど | 最大1.0%/最大0.5% | 月5万円以上で最大1.0% | 券種による |
| JCB カード Wなど一般 | 最大0.5%/付与なし | 月5万円未満は付与なし | 券種による |
表だけ見ると、条件なしで1.1%を出せるのは一般dカードとGOLD系だけです。dカード積立のポイントはdポイントで入るので、dポイント経済圏にいる人とは相性がいい一方、マネックスポイントやJ-POINTを使い慣れている人には出口が変わる点も考慮が必要です。
一般dカードには1つ注意があります。2027年1月から、前年度に一度も利用がないと年会費1,650円がかかる仕組みになりますが、ドコモの告知には積立の決済が「利用」に数えられるかどうかの明記がありません。積立専用で持つなら、年に1回は普通の買い物にも使っておくのが無難です。
あなたはどのタイプ?カードの選び方
結局どれを選べばいいかは、「そのカードで毎月いくら買い物するか」でほぼ決まります。自分に近いタイプを探してください。
迷ったら、「条件を追いかけ続けられるか」を基準に選ぶのがおすすめです。還元率の差は月5万円の積立で最大でも数百ポイント。毎月の買い物額を気にし続けるストレスや、判定ミスで0%に落ちるリスクと比べて、割に合うかを考えましょう。
積立を1か月飛ばさないカードの切り替え方
カードを切り替えるときに一番怖いのは、還元率よりもその月の買付そのものが飛ぶことです。実際に、マネックスカードからdカードへ切り替えた月の買付が行われなかったという体験談も出ています。
マネックス証券の案内から、事故を防ぐポイントを3つに絞りました。
カードを変更しても、変更前の積立設定はそのまま引き継がれます。ファンドを選び直したり、設定を取り消して申し込み直したりする必要はありません。
11月・12月買付に向けた日付順チェックリスト
ここまでの内容を、今日(2026年9月時点)から年末までの日付順に並べ直します。10月買付分はすでに新ルールで確定しているので、動けるのは11月買付分からです。
(木)
(火)
(金)
〜
(木)
新しいカードを申し込む場合は、発行から手元に届くまでの日数も見込んでおきましょう。締切の数日前に届いても、カード会社連携項目の登録など、マネックス証券側の設定に手間取ることがあります。
よくある質問
まとめ:条件を追えるかで積立カードを選び直そう
2026年秋のクレカ積立改定のポイントをおさらいします。
・判定は「買付月の請求額」。境目ぎりぎりは狙わない
・dカード PLATINUMは12月決済分から無条件3.1%が入会後2か月に短縮。既存会員も対象
・条件なしで1.1%を出せるのは一般dカードとGOLD系
・カード変更は毎月8日の締切前に。締切直後の変更は当月の決済が飛ぶことがある
今回の改定で見えてきたのは、クレカ積立が「積立だけで稼ぐ場所」から「カードを普段使いしてもらうための入口」へ変わりつつあるということです。高い還元率より、自分が無理なく満たせる条件を基準に選び直しましょう。
dカードに積立を寄せる場合、ショッピング側の使い分けはdカード改悪後の乗り換え先比較が参考になります。dカード全体の改定スケジュールはdカード改悪2026の全体像にまとめています。

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