・「3口目」の数え方と、nanaco以外の交換も口数に入る理由
・1万マイルあたりの交換先比較と、1円のまま使える出口
・年度に2口しかない100%枠を、どの交換先に使うべきか
ANAマイルからnanacoポイントへの交換条件が、2026年10月6日のシステムメンテナンス後の申し込み分から変わりました。これまで1万マイルで10,000ポイントだったのが、年度内の累計2口目までは8,000ポイント、3口目以降は4,000ポイントです。
nanacoはセブン-イレブンで税金の支払いにも使えるため、マイルを「現金に近い形」で使う出口として長く使われてきました。今回の改定でその価値は1マイル=0.8円になり、3口目からは0.4円です。この記事では、ANA公式の案内をもとに、何が変わったのか、どの順番で交換すれば損が小さいのかを整理しました。
結論:nanacoは1マイル0.8円に。満額の2口はほかの交換先に使う
結論はシンプルです。年度に2口ある満額の交換枠は、1マイル=1円のまま交換できる先に使い、nanacoは「税金の支払いにどうしても使いたい分」だけに絞るのが、いちばん損の小さい使い方です。
特典航空券にマイルを使っている人は、もともとポイント交換を出口にしていないので、今回の改定の影響はありません。
10月6日から何が変わったか
ANA公式の案内では、2026年10月6日(火)のシステムメンテナンス後の申し込み分から、マイルからnanacoポイントへの交換条件が次のように変わりました(1口=10,000マイル)。
| 年度内の累計 | 10月5日まで | 10月6日から | 1マイルの価値 |
|---|---|---|---|
| 1〜2口目 | 10,000pt | 8,000pt | 1円→0.8円 |
| 3口目以降 | 5,000pt | 4,000pt | 0.5円→0.4円 |
今年はこれが2回目の見直しです。2026年4月22日の申し込み分から、nanacoへの交換は1日最大2口(2万マイル)までに制限されていました。この1日の上限は、nanaco・Vポイント・楽天ポイントの3つの合計で数えられます。
つまり、半年のあいだに「1日にまとめて交換できない」「1口の価値が2割減る」と、2段階で使いにくくなったことになります。
「3口目」の数え方:nanaco以外の交換も口数に入る
今回の改定で一番気をつけたいのが、口数の数え方です。ANA公式の「提携ポイント交換に際してのご案内とご注意」では、累計の対象はすべての提携ポイントの合算とされています。年度は4月1日から翌年3月31日までです。
4月1日以降に、ANAマイルをポイントに交換した回数(1万マイル=1口)を数える。
交換先がnanacoでもVポイントでも楽天Edyでも、全部足す。
合計が2口に達していれば、次の交換は3口目。nanacoなら1万マイルで4,000ポイント。
たとえば、5月にVポイントへ1口、8月に楽天Edyへ1口交換した人は、10月にnanacoへ交換すると、それが年度の3口目になります。nanacoへの交換は今年初めてでも、受け取れるのは8,000ポイントではなく4,000ポイントです。
ANA公式の一般的なルールでは、1〜2口目は交換率100%、3口目は50%です。満額で交換できるのは年度に2口、2万マイルまでと考えておくと分かりやすくなります。なお、交換先によっては交換率が100%未満だったり、年度の口数制限がなかったりする場合もあるので、申し込む前に交換先ごとの詳細ページを確認してください。
1万マイルで比べる交換先:1円のまま使える出口はどこか
ANA公式の提携パートナー一覧から、日常で使いやすい交換先を1万マイルあたりで並べました。
| 交換先 | 1万マイルで | 1マイルの価値 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ANA Pay(チャージ) | 10,000円分 | 1円 | 1マイル単位でチャージできる。提携ポイント交換の一覧とは別のサービス |
| Vポイント | 10,000pt | 1円 | 1日2口の上限(nanaco・楽天と合算) |
| 楽天Edy | 10,000円分 | 1円 | Edyが使える店でしか使えない |
| スターバックス カード | 10,000円分 | 1円 | スタバ専用。日本国内発行のカードのみ |
| 楽天ポイント | 8,000pt | 0.8円 | 1日2口の上限(合算) |
| nanacoポイント | 8,000pt | 0.8円 | 3口目以降は4,000pt。1日2口の上限(合算) |
このほか、ANA VISA・マスターカード会員なら三井住友カードの「キャッシュバック」(1万マイルで10,000円分)、ANA VISA Suicaカード会員ならSuicaへのチャージ(同10,000円分)といった、カード会員限定の交換先もあります。
表で見ると、nanacoは楽天ポイントと並んで下の段に移りました。日常の買い物に使うだけなら、ANA PayかVポイントで1円のまま使えるので、nanacoを選ぶ理由はほとんど残っていません。
Vポイントは、ウエルシアの「ウエル活」に回したい人もいるはずです。ただ、交換元によっては使い道が限られたVポイントになる場合があります(PayPayポイントから交換したVポイントがその例です)。ウエル活に使うつもりなら、交換後の明細でポイントの種類を確認してから使ってください。詳しくはPayPayポイントとVポイントの交換で損する向きで解説しています。
nanacoを使う理由は「税金払い」だけ。それでも割に合うか
それでもnanacoが選ばれてきたのは、セブン-イレブンで税金や公共料金の払込票の支払いに使えるからです。コンビニでの税金の支払いは、使える決済手段がかなり限られます。nanacoは「マイルで税金を払う」代表的な道でした。
ただ、今回の改定で計算が変わりました。10万円の税金を払うのに必要なマイルを比べると、差がはっきりします。
| 払い方 | 10万円分に必要なマイル | 改定前との差 |
|---|---|---|
| 改定前のnanaco(1〜2口目) | 10万マイル | ― |
| 改定後のnanaco(1〜2口目の0.8円で計算) | 12.5万マイル | 2.5万マイル多く必要 |
| 改定後のnanaco(3口目以降の0.4円で計算) | 25万マイル | 2.5倍必要 |
満額の2口は年度で2万マイルまでなので、10万円分を一気にnanacoで払おうとすると、ほとんどが0.4円の3口目以降になります。実際には、税金をnanacoで払うのは年度の2口・1.6万円分までが現実的な上限です。
代わりの考え方は、マイルは1円のまま日常の買い物(ANA Payなど)に回し、浮いた現金や還元率の下がらないクレジットカードで税金を払うことです。税金の支払いで還元率が下がらないカードは税金・公共料金で還元が下がらないクレカ比較にまとめています。
タイプ別:あなたはどう動けばいいか
交換前に知っておきたい5つの注意点
よくある質問
まとめ:nanacoは「税金の2口分」だけ。残りは1円のまま使う
ANAマイルからnanacoポイントへの交換は、2026年10月6日から1万マイルで8,000ポイント、年度の3口目以降は4,000ポイントになりました。口数はすべての提携ポイントの合算で数えるので、nanacoへの交換が初めてでも3口目扱いになることがあります。
・満額で交換できるのは、全交換先を合わせて年度に2口まで
・満額の2口はVポイントや楽天Edyなど、1円のまま交換できる先に使う
・3口目以降や端数のマイルは、1マイル単位で1円になるANA Payへ
・nanacoで税金を払うのは、年度の満額2口・1.6万円分までが現実的
マイルに限らず、ポイントの出口は前触れなく価値が下がります。交換先を1つに頼らない考え方はポイントの出口設計でまとめているので、あわせて読んでみてください。

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